ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃粘膜に好んで生息し、胃がんの発症に大きく関係する毒素のようなものを出します。
胃・十二指腸潰瘍や萎縮性胃炎の原因菌と考えられており、ピロリ菌に感染したことのある人が胃がんを発症するリスクは、ない人の約10倍ともいわれています。
ピロリ菌が発見されるまでは、胃粘膜の萎縮は単なる胃の老化現象と考えられていました。しかし、ピロリ菌の感染がなければ、年をとっても胃粘膜の萎縮が進んでいないことがわかりました。
胃の粘膜から分泌される消化酵素「ペプシン」の元になる物質です。
胃粘膜が炎症を起こし、萎縮が進むと、ペプシノゲンの分泌量が低下し、血液中のペプシノゲンの値は低くなります。
また、胃の粘膜の萎縮が進むほど、胃がんになりやすくなります。
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